「生産清流化」は、製造企業における業務革新・組織革新のシナリオです。納期短縮を目標として事業環境の変化に対応できるスピードを獲得します。時間・業務・組織という見えにくい対象を見える化しながら進めることが特徴です。
■成果・行動・対策を定期的に確認する
目標に対する成果、それに対する行動実績、差異があった場合の対策は、定例的な会議で確認・決定していきます。「経営会議」や「幹部会議」などと名づけられて社長・役員・幹部社員が集まるのが一般的でしょう。中堅企業や大企業では、「部門方針確認会議」「課内進捗会議」など階層別に会合が持たれる場合があります。
財務諸表や管理会計など財務上の成績だけでなく、同時に年度目標に対する成果・行動実績などを対応づけながら確認することが重要です。
■最低月サイクルで確認する
上場企業の場合、企業全体の経営成績を四半期で公開することが求められます。また決算の推定をするためには、最低月次の決算ができていなければなりません。部門別にも最低月次で各種の成績を把握する必要があります。
課や係の階層ではさらに短いサイクルが必要です。課や係では週や日で成績を把握しておいて、部門や全社では月単位で確認するのが一般的でしょう。
■計画に対して実績を見せる
成績を見せる場合には、計画に対応して見せることが肝要です。また「結果を表わす計画(目標値)」と、「それを達成するための施策の行動計画」の両面に対して計画と実績を対比して見ることになります。つまり次の4つを確認することになります。
・目標値
・目標値に対する実績値
・施策の行動計画
・行動計画に対する実施実績
この4つが見えていないと、実績値が出てもそれが望ましいレベルにあるのかがわかりません。た望ましいレベルにあっても、それが施策を実施したことによって実現できたのか、偶然達成できたのかがわかりません。
下は、年度方針に対する実績を表わすフォローアップシートの例です。この例でも4つの要素を含んでいます。
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