納期半減の生産清流化
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製造企業のデリバリー管理とSCM
第2章 サプライチェーンマネジメントの実践
2.1 サプライチェーンマネジメントの進展
 (1)SCMと関連領域

 第2章では、サプライチェーンマネジメント(SCM)について、これまでの進展と製造業における類型を解説します。さらに昨今話題となっているB2B、B2Cと呼ばれる電子商取引について紹介します。そして製造業でSCMを実践する上での障害とその対策について解説します。

   SCMは当初SCP(Supply Chain Planning)と呼ばれる需給計画ソフトウエアや、APS(Advanced Planning and Scheduling)と呼ばれる生産計画立案ソフトウエアを利用することとして日本に紹介されました。

 次に、メーカーが最終消費者と直結する形態がSCMの代表としてクローズアップされました。その代表がパソコンメーカーのDELLです。そこには、インターネットを介して最終消費者から受注するeコマースがありました。また生産では、共通部品までを在庫しておいて、消費者からの受注で組立てるBTO(Build To Order)と呼ばれる形態をとっています。調達は、部品業者が在庫を持って即納させるVMI(Vender Management Inventory)の方式をとっています。

 そして現在は、B2Bと呼ばれる企業間取引の電子化に焦点があてられています。インターネットを利用して受発注をスピードアップするwebEDIや、インターネット上で、新規取引先を探索する場としてのeマーケットプレースが登場しています。

 こうした歴史的経緯がありますが、共通点はモノの流れをスピードアップすることにあります。第1章で述べたように、その共通点からみて筆者はSCMを次のように定義しています。
サプライチェーンマネジメント:
 調達・生産・販売の活動を部門間・企業間で連動させ、モノの流れをスピードアップする。

 SCMは、流れをスピードアップします。しかし、その対象範囲が企業内で、目的が在庫削減あるなら、その進め方は第1章で紹介したデリバリー管理に従うことになります。また、対象範囲と目的が、顧客価値の増大にあるならば、第3章のビジネスモデル設計のアプローチが必要になります。したがって、本章では対象は複数企業間、目的は在庫削減と経費節減という領域を重点にして話を進めていきます。

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