3.地図と区画で見せる (4)作業能力マップ 「生産清流化」は納期病の治療法である。行動を変えること、業務を変えることの両面から取り組むプログラムである。行動を変えるために「見える化」を進める。「見える化」では「地図と区画で見せる」ことが重要である。 「地図と区画で見せる」代表例が「業務マップ」である。業務マップとは業務の全体像を鳥瞰的に表わした図表である。形式には様々なものがある。目的によってぃ製品・顧客・作業・工程・場所・職場・加工・滞留・情報・モノといった切り口から描かれる。 業務マップのひとつに「作業能力マップ」がある。これは作業工程の処理能力、負荷率、工程間のつながりを表したものである。ここで負荷率とは処理能力に対する処理要求量(需要量)を表している。100%に近づくあるいは超えると過負荷となる。その状況を色別にすることで、負荷が厳しい場所を見えるようにする。 誰でも自分の担当する作業工程が忙しいと感じている。だが一番厳しい作業工程はどこなのか、それを客観的に見えるようにし、重要工程がどこなのかを全員の共通認識にするのが狙いである。
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