アルビス　納期半減の生産清流化　納期短縮で利益２倍　清流化ツール６４

清流化ツールNo18 「業務周期を記述する」
　「生産清流化」は、製造企業における業務革新・組織革新のシナリオです。納期短縮を目標として事業環境の変化に対応できるスピードを獲得します。業務を変えるアプローチは「つなぐ化」です。納期遅れの症状を見極めてポイントとなる業務と前後の業務のつながりを１点集中で改善していきます。

■全体業務を構成する業務の特性を知る
　業務の流れの改善を実行するには、全部の業務を変える必要はありません。流れが悪い川に隘路となっているダムや堰があるように、業務の流れにも隘路となっている箇所があります。その箇所を見つけることが重要です。
　個々の業務の「納期特性」つまり流れから見た特性を知り、そこから重点改善対象となる業務を探し出します。

■業務のタイミングを把握する
　業務の「納期特性」のひとつに「業務の実行タイミング」があります。その業務が実施されるタイミングは以下のような項目で決まります。

　　・職場の勤務制（日勤、交代制など）
　　・着手する周期（随時、日１回、週１回など）
　　・処理のロット（受注数単位、固定数まとめ、日数まとめなど）
　　・次業務への運搬周期（1個流し、台車でまとめ、1日1回など）

　これらの項目を業務別に洗い出して一覧表にまとめます。

■問題業務を抽出する
　一覧表の中からタイミングに問題のある業務を抽出します。問題のある業務は以下のような箇所です。

　　・勤務制が変わる前後
　　・着手する周期が長い
　　・ロットまとめして処理する
　　・運搬周期が長い

業務タイミング一覧表

業務名職場名勤務制着手周期処理ロット運搬周期

引合い・仕様確認営業１課日勤毎日午後受注毎翌日朝

見積り・回答営業１課日勤毎日午前受注毎毎日午後

受注営業１課日勤毎日午後受注毎翌日朝

日程計画作成生産管理課日勤毎週金曜１週ぶん毎週月曜

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部品加工第１製造課交代制随時半日ぶん台車単位

部品検査検査課日勤１日２回半日ぶん半日ぶん

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