納期半減の生産清流化
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慢性的な納期の悩みに効く生産清流化
4.しくみ化で業務を変える
(3)3つの改善原則

 「生産清流化」は納期病の治療法である。行動を変えること、業務を変えることの両面から取り組むプログラムである。業務を変えるには「しくみ化」を進める。しくみ化で重要なことは、「納期改善の定石を使う」ことである。定石には「3つの改善方向」と「3つの改善原則」がある。

 納期短縮の改善対策は様々である。だが、その内容は「同期化」「同量化」「同時化」の3種類に大別される。これがとが必要である。これが「3つの改善原則」である。

 「同期化」とは前後の業務のタイミングを合わせることである。「納期遵守型」で流れ出しを早める場合には、「受注と着手の同期化」が重要である。「余力拡大型」で流量を増やす場合には、作業のタイミングを合わせながら作業頻度を上げることが重要である。「工期短縮型」で流速を速める場合には、すべての作業間の同期化が重要である。

 「同量化」とは各業務で1回に処理する量を合わせることである。量があわないと、まとめるための停滞や端数の停滞が発生する。「納期遵守型」で流れ出しを早める場合には、受注量と製造量を同量にするのが重要である。「余力拡大型」で流量を増やす場合には、総需要と総生産量を同量にすることがポイントである。「工期短縮型」で流速を速める場合には、すべての作業の処理量を合わせることが重要である。

 「同時化」は、並列でできる業務を同時に進めることである。「納期遵守型」で流れ出しを早める場合には、様々な製造準備作業を並列に進めておくことが重要である。「余力拡大型」で流量を増やす場合には、加工設備や人員などの資源を並列化して処理量を増やすことが対策となる。「工期短縮型」で流速を速める場合には、組み合わせる2つのユニットの製造を並列で進めるなど、並列でできる作業を増やすことが重要である。

3つの改善原則

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