納期半減の生産清流化
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見聞録
尾方清喜氏講演会「メダカは鯨とどう共生し、どう闘うか」聴講記(2004/6/5)
■尾方清喜氏講演会「メダカは鯨とどう共生し、どう闘うか」を聞きました
 この講演は中小企業診断協会東京支部三多摩支会のイベントとして開催されたものです。 尾方氏は子ども向け衣料品小売店「赤ちゃん屋」を経営されています。 近隣に乱立するGMSにどう対抗するかを考え抜き、「前倒し商法」と名づけて実践されています。

■尾方清喜氏略歴
・熊本県出身
・昭和33年、高校卒業後、東京の衣料品卸売業に就職。
・昭和43年赤ちゃん屋川口店オープン
・昭和45年赤ちゃん屋鎌ヶ谷店オープン
・昭和51年赤ちゃん屋初富店オープン
・有限会社赤ちゃん屋代表取締役
 鎌ヶ谷市商店街連合会会長 鎌ヶ谷市商工会顧問 かまがやドリームカード会会長

■赤ちゃん屋の「前倒し商法」概要
<背景>
・近隣都市にイオン、ダイエー、ヨーカドーなどGMS多数出現
・2年かけて歩いた、見た、研究した

<「前倒し商法」とは>
・先進店や卸をアンテナショップと見なし情報収集
・発売タイミングを前倒し、60日で入換
・仕入れは腹4分目
・売上を拡大すると儲からない

■ここが凄い
 「大型小売店への規制緩和」と「少子高齢化社会の到来」という社会変化に見事に対応しています。 「前倒し商法」は次のような特徴があります。

・ターゲットは流行に敏感な家の子供
 →流行最先端の家庭(ブランドショップ)と平均的な家庭(GMS)の狭間を狙う
・先進店や卸をアンテナショップに
 →GMSに先行しつつリスクを回避
・発売タイミングを前倒し
 →季節の先取り/流行の先取りでタイムラグ・マーケティング
・仕入れは腹4分目
 →皆が着ないようにして希少価値を演出/売れ残りリスクを回避
・売上を拡大すると儲からない
 →ボリュームゾーンよりも高付加価値ゾーンを狙う

顧客層とタイミングで市場をセグメンテーションしていると言えるでしょう。 そしてそれをキッチリ実践しているところに感銘しました。

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